犬の中には車の中で緊張してしまう子や、車酔いしやすい犬種もいます。無理に乗せ続けるとストレスがたまり、車に対する苦手意識が強まってしまう可能性もあります。
一方で、正しい犬の乗せ方を理解し、安心できる環境を整えることで、犬が車で寝るほどリラックスすることも可能です。
本記事では、犬が車に乗ると震える原因や対策を中心に、愛犬が快適に車移動できるようになるためのポイントをわかりやすく解説していきます。

犬が安心して車に乗れるよう具体的に説明してますので、ぜひ最後まで読んでくださいね
この記事を読んでわかること
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犬が車で震える主な原因と、どのような状況で起こりやすいかがわかる
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車内で見られる犬のストレスサインと、それにどう対処すればよいかが理解できる
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犬が車酔いしやすい理由と、その予防や軽減のためにできることがわかる
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犬が安心して車に乗れるようにするための具体的な工夫や準備方法が学べる
- 犬が車の中で緊張して落ち着かない理由
- 犬の車酔い 死亡のリスクはあるのか
- 犬が車に乗るとクンクン鳴く心理
- 車酔いしやすい犬種と特徴
- 犬の息が荒いときの体調チェック
犬が車の中で緊張して落ち着かない理由
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犬が車の中で緊張して落ち着かないのは、主に「環境の変化」と「不安」が原因です。車は犬にとって、普段の生活空間とはまったく異なる環境です。エンジン音や振動、景色の流れ、人間の運転動作など、犬が経験し慣れていない要素が一度に押し寄せてきます。
まず、音と振動について考えてみましょう。車が動くときのエンジン音や走行音は、人間にとっては気にならない程度であっても、聴覚が非常に敏感な犬にとっては強いストレスになります。とくに高速道路のような場所では音も振動も大きく、犬が身体を強張らせてしまうことがあります。
また、車に乗ることで「どこに連れて行かれるのか分からない」という不安も緊張につながります。犬は言葉で状況を理解できないため、飼い主がどこに行くのか、どのくらいの時間がかかるのかが分かりません。
過去に車に乗って病院へ連れて行かれた経験がある犬の場合、その記憶が「車=怖い場所へ行くもの」という印象を強めてしまいます。
さらに、犬によっては車内という狭い空間で逃げ場がないと感じることもあります。周囲が密閉されており、好きな場所に移動できないという状況は、自由を好む犬にとって強い圧迫感を生みます。
とくにケージに入れずにシートにそのまま座らせると、落ち着きなく動き回ってしまい、結果的にさらに緊張が高まることがあります。
こうした状況を避けるためには、まず犬を車に慣れさせることが大切です。いきなり長距離移動をするのではなく、短時間のドライブから始め、徐々に慣らしていく方法が効果的です。
また、愛犬が安心できるブランケットやおもちゃを車内に置いたり、決まったキャリーケースに入れることで、落ち着きを保ちやすくなります。
犬の車酔い 死亡のリスクはあるのか
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犬が車酔いによって死亡するケースは非常にまれですが、完全にゼロとは言い切れません。特に体力の弱い犬や持病のある犬、高齢犬などは、車酔いによるストレスが引き金となって体調を大きく崩す可能性があります。
一般的に、車酔いの症状には「よだれが多くなる」「吐く」「ぐったりする」「過呼吸になる」などがあります。これらは一時的な生理反応であり、通常は休息を取れば回復します。
ただし、症状が長時間続くと脱水や体力の消耗を招き、特に小型犬や子犬では命にかかわるケースもゼロではありません。
また、見逃してはいけないのが「車酔いが慢性化するリスク」です。繰り返し車に乗るたびに強い不快感や吐き気を感じることで、犬が強いストレスを抱えるようになります。
慢性的なストレス状態は免疫力の低下を引き起こし、もともとの病気が悪化するきっかけになることもあるため注意が必要です。
さらに、車酔いで吐いた物を誤って吸い込んでしまい、「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」になるリスクも考慮すべきです。これは吐いた内容物が肺に入ってしまうことで起こる病気で、重症化すると命に関わる恐れがあります。
したがって、車酔いを甘く見ず、予防や対策を講じることが重要です。
例えば、移動の前には食事の量を控えめにし、空腹または満腹どちらかに偏らない状態で乗車させること。また、動物病院で処方される酔い止めを使うことも有効です。
特に長距離移動をする場合や、以前から車酔いの傾向がある犬には、事前に獣医師へ相談しておくと安心です。
犬が車に乗るとクンクン鳴く心理
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犬が車に乗ると「クンクン」と鳴くのは、不安や興奮、あるいは要求行動を表していることが多いです。この行動にはいくつかの心理的背景があり、その犬の性格や過去の経験によっても意味が異なります。
まず考えられるのが、「車に対する不安感」です。初めての場所や状況に置かれたとき、犬は警戒心から小さな声で鳴くことがあります。特に車に慣れていない犬や、過去に嫌な思いをしたことのある犬は、乗った瞬間から「クンクン」と鳴き始める傾向が見られます。
次に、飼い主との距離を縮めたいという「要求」の表れであることもあります。運転席と後部座席が離れていると、飼い主の顔が見えないことで不安を感じ、「そばに行きたい」「構ってほしい」という思いから声を出すのです。特に甘えん坊な性格の犬や、常に人と一緒にいたがる犬種に多く見られます。
また、「目的地への期待感」から鳴くケースもあります。
例えば、犬が車に乗る経験のほとんどが「散歩」「ドッグラン」「公園」など楽しい場所であった場合、車=楽しいことが起こると学習し、興奮してクンクン鳴くことがあります。これは一種のポジティブな感情表現といえるでしょう。
ただし、鳴く行動があまりに頻繁であったり、パニックのような状態になるようであれば注意が必要です。こうしたケースでは、犬が強いストレスを感じている可能性があるため、無理に移動を続けず、一度休憩を挟むことが大切です。また、安心できるアイテムを使ったり、少しずつ慣らしていく工夫が求められます。
犬の「クンクン」という鳴き声は、私たちが思っている以上に多くの意味を持っています。飼い主がその背景にある感情を丁寧に読み取ることで、より安心できるドライブ環境をつくることができるでしょう。
車酔いしやすい犬種と特徴
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車酔いしやすい犬種には、いくつか共通した特徴があります。これを理解しておくことで、愛犬が車に弱いかどうかを事前に判断し、必要な対策を立てやすくなります。
まず、一般的に小型犬や短頭種(鼻の短い犬)は車酔いをしやすい傾向にあります。パグ、フレンチ・ブルドッグ、シーズーなどの短頭種は、もともと呼吸器系が弱く、車内の揺れや匂いに敏感です。特に車内の空気がこもっていたり、芳香剤の匂いが強い場合、軽い刺激でも気分が悪くなることがあります。
また、感受性が高く神経質な性格の犬種も車酔いしやすいと言われています。代表的なのはシェットランド・シープドッグやボーダーコリーなどで、周囲の変化や音、振動に対して過敏に反応しやすく、その結果として酔いやすくなってしまうのです。
加えて、子犬や車に慣れていない成犬も注意が必要です。体のバランス感覚が未発達な子犬や、これまでに車に乗る機会がなかった犬は、車の揺れをうまく処理できず、すぐに気分が悪くなってしまいます。こうした犬は、少しずつ車に慣らしていくことがポイントとなります。
さらに、過去に車酔いをした経験がある犬も、条件反射のように車を見るだけで不安を感じ、酔ってしまうことがあります。これは心理的な影響が身体に現れる典型的な例であり、トラウマにならないよう配慮が必要です。
このように、車酔いしやすい犬には犬種特有の身体的特徴や性格的な要素が関係しています。愛犬の特性を把握し、必要に応じて動物病院での相談や酔い止めの使用を検討することで、移動の負担を減らすことができるでしょう。

僕も車はちょっと苦手だなぁ・・・
犬の息が荒いときの体調チェック
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犬の呼吸が荒くなると、飼い主としては「何か異常があるのでは」と不安になるものです。実際、息が荒い状態は犬の体調に何らかの変化があるサインであることも多く、注意深く観察する必要があります。
まず、暑さによるパンティング(浅く速い呼吸)は、生理的な反応のひとつです。犬は汗をかけないため、舌を出してハアハアと呼吸することで体温を調整しています。この場合、涼しい場所に移動させるとすぐに落ち着きます。
しかし、熱中症や心臓疾患、呼吸器の病気が原因の場合もあります。
たとえば、外気温がそれほど高くないのに激しく息が荒く、涎を垂らしてぐったりしているような状態であれば、熱中症の疑いがあります。
また、心拍数が異常に高い、咳を伴う、粘膜の色が紫がかっているといった場合は、心臓や肺のトラブルが考えられるため、速やかに獣医師の診察を受けましょう。
他にも、痛みやストレスによって呼吸が荒くなることもあります。車内など慣れない環境では、過度な緊張により呼吸が浅くなったり、舌を出して苦しそうな様子を見せる犬も少なくありません。こうしたときは、無理に移動を続けるのではなく、まずは愛犬を安心させることが大切です。
また、息が荒くなっているときは、体温、粘膜の色、食欲、排せつの様子なども一緒に確認すると、状態の把握がしやすくなります。こうして異常の兆候を早めに察知できれば、重症化を防ぐことができます。
犬の呼吸が荒くなったときは、「ただ暑いだけ」と安易に判断せず、状況全体を見て落ち着いて対応することが、愛犬の健康を守るうえで非常に重要です。
犬が車で震えるときの対処法と予防策
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- 犬が車の乗せ方で変わる快適さ
- 犬が車の中で動き回るのを防ぐ方法
- 犬が車で寝るようにする工夫
- 犬の息が荒いときの対処法
- 犬の車酔い対策グッズと使い方
- 動物病院での相談タイミング
- 犬が車で震える理由とその背景を徹底解説 まとめ
犬が車の乗せ方で変わる快適さ
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犬を車に乗せる際、その方法によって犬の快適さや安全性は大きく変わります。特に長距離移動や、車に慣れていない犬を連れてのドライブでは、乗せ方の工夫がトラブルを防ぐ鍵となります。
まず大切なのは、犬を自由に車内で歩き回らせないことです。一見、自由にさせておく方がストレスが少ないように思えますが、実際には急ブレーキやカーブの際に大きな危険が伴います。また、犬が運転席に飛び出してくることで、運転中の事故を誘発する可能性もあります。
そのため、クレートやキャリーケースを使って乗せる方法が推奨されます。これにより、犬は安全な空間に守られ、外部の刺激からも遮断されやすくなります。中に敷くタオルや毛布に自分の匂いがついていると、より安心しやすくなります。
また、クレートに慣れていない犬の場合は、ドライブボックスや専用シートベルトの使用も有効です。これらを使用することで、座席で体勢を安定させやすくなり、揺れによるストレスも軽減できます。さらに、ドライブボックスには周囲が見えるタイプもあり、外の景色を楽しめる犬にとっては快適な空間となるでしょう。
乗せ方以外にも、事前にトイレを済ませること、車内の温度管理を徹底すること、長時間の移動では定期的に休憩を取ることが快適さの維持には欠かせません。とくに夏場の車内は非常に高温になるため、エアコンの調整や直射日光を避けるための工夫も必要です。
つまり、犬を車に乗せるときの環境づくりと乗せ方次第で、その快適さや安全性には大きな差が生まれます。愛犬がリラックスして車に乗れるよう、最適な方法を選んであげましょう。
犬が車の中で動き回るのを防ぐ方法
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犬が車内で動き回るのを防ぐことは、犬自身の安全はもちろん、運転中の事故を防ぐためにもとても重要です。自由に動かせたほうがリラックスできそうに思うかもしれませんが、車内ではある程度の制限が必要です。
まず、犬用のクレートやキャリーケースを使用する方法があります。これは最も安全性が高く、犬にとっても安心できる環境を提供できます。
クレートに慣れている犬であれば、中でじっとしていることに不安を感じにくくなります。クレートの中には、普段使っているブランケットやお気に入りのおもちゃを入れておくと、安心感が増します。
一方で、クレートに慣れていない犬にはドライブボックスや専用のシートベルトが有効です。ドライブボックスは座席に設置する小型の囲いで、ある程度の自由はありながらも、勝手に動き回るのを防ぐ構造になっています。
シートベルトタイプであれば、犬のハーネスと連結して座席に固定するため、車内で立ち上がったり前方へ移動することができません。
また、事前の準備も大切です。ドライブ前にしっかり散歩させて体力を発散させておくことで、車内で落ち着きやすくなります。加えて、車内の環境を静かに整えておくことも重要です。騒がしい音楽や急な温度変化は犬の不安をあおる原因になります。
犬が動き回るのは、不安や興奮が原因であることも多いため、車に慣れる練習を少しずつ行うことも有効です。最初はエンジンをかけずに車内で過ごし、徐々に走行時間を延ばしていくことで、車に対する苦手意識を和らげていけます。
つまり、犬が車内で動き回らないようにするには、固定できるアイテムの利用と、事前の慣らし、落ち着ける環境づくりが欠かせません。こうした対策を講じることで、犬も飼い主も安心して移動ができるようになるでしょう。
犬が車で寝るようにする工夫
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車の移動中に犬がリラックスして寝てくれると、飼い主としても安心できますし、犬にとっても移動時間が負担になりにくくなります。そのためには、寝やすい環境づくりと事前の準備が大切です。
まず第一に、犬にとって安心できる空間を作ることが欠かせません。クレートやドライブボックスを利用する場合、中にいつも使っている毛布やタオルを敷いておくと、家と同じような匂いがすることで犬がリラックスしやすくなります。犬は嗅覚が非常に優れているため、自分の匂いがあるだけで精神的に落ち着くことが多いのです。
次に、運転中の環境音や振動をできるだけ抑えることも有効です。静かな音楽を流す、急ブレーキや急カーブを避けてスムーズに運転するなどの配慮があると、犬は安心して眠りやすくなります。
とくに振動に敏感な犬は、サスペンションの硬い車や不安定な座席で寝ることが難しくなるため、寝場所をしっかり固定してあげると良いでしょう。
また、ドライブの前に適度な運動をさせることも重要です。たっぷり散歩をした後であれば、犬も自然と疲れて眠くなりやすくなります。食事も直前ではなく、乗車の1~2時間前に済ませておくと、満腹感と落ち着きが得られやすく、車内での嘔吐のリスクも減らせます。
もし犬が車に不慣れで落ち着かない場合は、少しずつ慣らすことも必要です。短時間のドライブを何度か繰り返し、「車=安心できる場所」というイメージをつけていくと、やがて車内でも自然に寝るようになります。
このように、犬が車で眠るためには「安心・静か・慣れ」の3つが鍵となります。環境を整え、移動をできるだけ快適なものにすることで、犬も心地よく眠れるようになるでしょう。
犬の息が荒いときの対処法
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犬の呼吸が急に荒くなったとき、まず確認すべきなのは「一時的なものか、それとも病的な兆候か」という点です。焦らず冷静に観察し、適切に対処することが大切です。
例えば、暑さや運動後による息の荒さであれば、少し休ませてあげるだけで落ち着くケースがほとんどです。こうした場合、涼しい場所へ移動させ、水を与え、体を冷やしてあげることで呼吸が正常に戻っていきます。ただし、舌が異常に赤かったり、ぐったりしているようであれば熱中症の可能性もあるため、油断は禁物です。
一方、ストレスや不安から呼吸が荒くなる場合もあります。とくに車に乗っているときや、知らない場所に来たときには緊張して呼吸が浅く速くなる犬がいます。この場合は、犬を安心させるために静かな声で話しかけたり、触れて落ち着かせることが効果的です。車内であれば、外の景色が見えないようにクレートを布で覆うと、余計な刺激を減らせます。
また、病気が原因の可能性も見逃せません。特に高齢犬や持病のある犬の場合、心臓や呼吸器の問題が原因で息が荒くなることがあります。咳をしている、歯茎が青白い、歩きたがらないなどの症状が伴っている場合は、すぐに動物病院での診察を受けるべきです。
呼吸が荒いからといって、すぐに「病気だ」と決めつけるのではなく、環境・体調・行動を総合的に見ることがポイントです。そして、異常が続くようであれば、早めに獣医師に相談することが大切です。
つまり、犬の息が荒いときには、単なる一時的な反応かどうかを見極め、落ち着いた対応を心がけることが、犬の健康を守る第一歩になります。
犬の車酔い対策グッズと使い方
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犬が車酔いを起こすと、嘔吐や震え、よだれなどの症状が出てしまい、ドライブが大きなストレスになってしまいます。こうした車酔いを予防・軽減するためには、対策グッズの活用が効果的です。市販のアイテムを上手に使えば、犬も快適に車内で過ごせるようになります。
まず代表的なグッズとして挙げられるのがドライブボックスやクレートです。これは犬の体を一定の位置に保ち、車の揺れを直接感じにくくする効果があります。特に揺れによる不安が強い犬には、密閉感のあるクレートのほうが安心感を与えられます。使用する際は、事前に家で慣らしておくとスムーズです。
次に、車酔い予防に効果のある酔い止めスプレーやアロマスプレーも注目されています。これらはリラックス効果のあるラベンダーやカモミールなどを含んでおり、シートや空間に軽くスプレーすることで、犬の不安を和らげる手助けになります。ただし香りが強すぎると逆効果になることもあるため、はじめは少量で試すと良いでしょう。
また、犬用の酔い止めサプリメントも市販されています。天然成分を使ったものが多く、出発の1時間前に与えることで、乗車中の不快感を軽減してくれるものです。ただし、体質に合う・合わないがあるため、使用前に獣医師に相談するのが安心です。
そして、意外と見落とされがちなのが夏場の場合、冷却グッズや通気性の確保です。車内が暑いと犬はさらに不快感を感じやすくなります。冷却マットや小型ファンなどを活用することで、車内の温度管理がしやすくなります。
このように、車酔いの対策グッズは多岐にわたりますが、どれも使い方次第で効果が変わってきます。大切なのは「犬の性格や体質に合ったものを選ぶ」ことです。何度か試してみて、愛犬にとって最も効果的な方法を見つけることが、快適なドライブへの第一歩となるでしょう。
動物病院での相談タイミング
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犬の車酔いや車内での不調について、どの段階で動物病院に相談すべきか悩む飼い主は少なくありません。明らかに具合が悪そうな場合はもちろんですが、実は「早めの相談」がとても重要です。
まず、初めて車に乗せたときに極度の震えや過呼吸、よだれが見られた場合は、一度動物病院に相談しておくと安心です。これは車酔いだけでなく、他の疾患のサインである可能性も否定できないからです。特に呼吸が浅くなったり、舌の色が変わるような場合は注意が必要です。
また、車に乗るたびに毎回嘔吐を繰り返す場合も、放置せずに受診を検討すべきです。一時的な車酔いかと思っていても、繰り返すことで犬の体に負担がかかり、食欲不振や元気の低下につながることもあります。獣医師に相談すれば、酔い止め薬の処方や、対処法のアドバイスがもらえます。
さらに、市販のグッズや対策を試しても効果が見られない場合も、医療の専門的な視点からのアドバイスが必要です。犬によっては乗り物に極端なストレス反応を示すこともあり、その際には行動療法的なアプローチや、必要に応じた薬の使用が推奨されることもあります。
こうして見ると、「これくらいなら大丈夫だろう」と見過ごすよりも、軽度なうちに専門家の意見を聞くことが、犬にとって最善のサポートになります。症状が進行してしまうと、ドライブそのものがトラウマになってしまうこともあるため、できるだけ早く相談することが望ましいでしょう。
つまり、愛犬の車内での様子に少しでも「いつもと違う」と感じたら、その時点で動物病院に相談することをおすすめします。予防の段階からプロの意見を取り入れることで、犬の健康と安心につながる対策が見つかります。
犬が車で震える理由とその背景を徹底解説 まとめ
この記事をまとめます。
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車に乗るたびに不快な経験をしているため震える
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車酔いによる吐き気やめまいが原因で震える
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車内の音や振動に敏感に反応して恐怖を感じる
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移動中に飼い主と離れる不安からストレスを感じる
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狭い車内空間がプレッシャーとなり緊張状態になる
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初めての環境に適応できず不安を覚えて震える
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過去に事故や強い揺れを経験したトラウマがある
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匂いの変化や排気ガスの臭いに混乱している
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車の加速や減速の動きに体がついていけず動揺する
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車に乗ることで動物病院へ行くと認識している
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飼い主の緊張が犬に伝わり、不安を感じて震える
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車のエアコンの風や温度が不快に感じられている
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長時間の移動で疲労やストレスが蓄積している
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同乗者の大声や音楽がストレスの要因になっている
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安全な場所やケージがなく、身の置き所がないと感じる